私はもうけっこういい年なのだが、いまだにこれといってしたいことや夢がない。なので、これから勉強したりしてやりたいことを見つけたいと思っている。独学でやるよりは高校へ行って勉強するほうが楽だろうと思って、高校へ行こうと思った。
 もし高校へ入れたら、英語や数学を勉強したいと思っている。英語は個人的な趣味で洋書が読めるようになりたいので、勉強しなければと思った。数学は中学の数学をやってみて面白いと思ったのでもっとやってみたい。しかし、独学だと結構勉強したりしなかったりするので、その悪い癖を直せたらと思う。英語や数学以外にもいろいろな勉強をして、知識をたくわえたい。
 高校で勉強することで、なにか自分のしたいことを見つけ出したいと思う。


「高校生活の抱負」がテーマ。んなこと言われても……
若干ウソ入ってる。



 私の家族はすでに崩壊している。両親は死んだし、兄は一緒に住んでいるといってもめったに顔を合わさないので「住んでいるだけ」と言うほうが正しい。姉二人は遠くに住んでいる上、年が離れているので距離感が遠くて滅多に話すこともない。ついでに私も結婚する予定もないしすることも出来ない。
 私と兄は2DKの部屋に一緒に住んでいる。兄は昼間は日雇いで働いている。夜も遅いので滅多に顔を合わすこともない。私に気を使っているのかもしれない。たしかにこの狭い家に一日中二人ともいたらお互いうざったくて仕方がないだろう。休日はいつも出かけている。ありがたいことに、毎日家賃と光熱費は払ってくれる。
 本来、きょうだいなんて大人になったらお互い自立して何かのとき以外は会わないのが普通ではないだろうか。我々の場合はそうでなかったのでこういう微妙な人間関係が成立したのだった。
 このような関係は兄が死ぬまで続くかもしれない。

「私の家族」がテーマ。
注:フィクションです。

私の夢は、社会で役に立つ人材になることだ。以前は、そんなことを考えずに、ただひたすら適当に仕事をして賃金を得られればいいと思っていた。そう思いながら八年間同じ会社でキーパンチャーをやっていた。しかし、ここままでいいのだろうかと悩んだ私は、思い切ってその会社を辞めてしまう。今は、浪人のような身の上である。ただ生活のために何も考えずに働くだけでは、精神的な充足は得られないのだと悟った私は、何か社会に貢献するような仕事に就きたいと思うようになった。
 しかし、今の私にはなにかやりたいことが何もないので、なんとかしてそれを見つけねばならない。そのために、今までなおざりにしてきた学校で習う学習内容を勉強し始めた。勉強のし直しである。勉強する過程で何かしたいことが見つかればと思ったのである。
 もっとも、その過程で見つからなかった場合は、定時制高校、大学まで行った上で改めて自分がやりたいことを考えることになるだろう。

「将来の夢」がテーマ。
なんとか捻り出した……