世の中ネットが普及してきて、メールやチャットをする人が増えてきた。ここで問題になるのが、この場合使えるのは基本的に文字だけということである。通常のコミュニケーションは、声による言葉だけでなく、身振りも使ってする。しかし、文字だけだと感情が伝わりにくい。そのため、顔文字を使ったりいろいろ工夫したりする。
 文字だけだと誤解を招きやすく、感情的になりがちである。さらに交流している相手はその場では年来の友人に見えても実際は赤の他人なので、勘違いしやすいところもある。くれぐれも今話している相手は、実際は一度も会ったことのない見知らぬ人間なのだということを忘れないようにしたい。
 メールやチャットによってコミュニケーションは便利になったように見えたが、また新たな問題が浮上しているのである。


「コミュニケーション」
無理矢理くせー……


 よく性犯罪が起こったとき、アニメやエロゲーなどが犯人の自宅から押収され、「エロゲーが犯罪を助長している」とか世間に言われる。また、過激な性描写をしているがゆえに、害と思われがちである。本当にエロゲーは犯罪を助長しているのか。
 否である。メーカーは犯罪を増やしたくてエロゲーを作っているわけではないだろう。儲けたいから作っているのだ。その証拠にゲームの最初に「ゲーム中にしているような行為を絶対に真似してはいけません」とか断り書きを入れているではないか。大体こういうゲームをするのは性欲処理や厳しい現実から逃れて現実逃避したいからであって、何もこれを犯罪の参考にしようと思ってやっているわけではない。やる奴はこういうゲームをしなくても最初からやるものだ。昔から散々言われてきたことだが、こういうゲームが存在していることが犯罪の抑止になっているといえよう。
 エロゲーはゆがんだ現代社会の必要悪とさえ言えるのではないか。


 エロゲー業界で資本主義の原則は働いているのか。はたから見ると、とても働いているようには見えない。何回も何回も発売延期を繰り返したあげく数年も待たせたJ社、発売延期を繰り返していまだに発売してないA社、見切り発車でバグだらけのソフトを出したS社、バグ付きのインストーラーを付けたN社……などなど、悪い例には事欠かない。
 まあユーザーも甘やかして買ってしまうから悪いとも言えるのだが。版権物を切り売りすることで食いつないで延期することを可能にしたJ社などその典型的な例と言えるのではないだろうか。ユーザーが甘やかしてグッズを買うからズルズルと延期することを可能にしてしまったのだ。
 これからはユーザー(まあ、オタク)にも買わない理性をもっと持ってほしいと思う。