私が住んでいる家の近所の駅の工事が終わって、エレベーターが付けられた。都内のバスも入り口の段差を無くしているし、出入り口にスロープを付けている店も多い。このように、ハードウェア面でのバリアフリーは進んでいるように見える。
 が、ソフトウェア面でのバリアフリーはどうか。具体的に言えば、健常者が障害者が受け入れるようになったか、理解するようになったかということである。表面上は受け入れられてるのかなと思っても、ネット上の匿名掲示板で障害者に罵詈雑言を浴びせている人がいるのを見ると、やはり本当は忌み嫌らう人もいるのだなあと思わざるをえない。大体、私自身も別にいっしょにいたいなんて思わないし。
 そもそも日本は村社会で、自分たちと異質な者は排除する傾向が強い。これは昔からちっとも変わっていない。日本人は異質な者を差別することが大好きだ。外国人やオタクはその格好の対象だろう。そして、障害者もその対象になるだろう。知的障害者はとくに。
 日本のような村社会で障害者が完全に受け入れられることなどまずありえないだろう。その結果、障害者はその内部の世界に閉じこもることになる。


バリアフリー」がテーマ。思いっきりネガティブな結論になった……